建築基準法。

主要構造部とは?用語の定義について【建築基準法第2条第1項第五号】

主要構造部とは、簡単に言うと建築基準法上において『防火的な面からみて主要』と考えられている建築物の部分となります。

それらの部分を一括りに、主要構造部として建築基準法では取り扱っており、この主要構造部に該当するかどうか?で、その建築物の部分を防火的に強化すべきかどうか?分かれてきます。

今回は、そんな主要構造部の内容についてまとめました。

 

まずは法文を確認する

 

建築基準法第2条第1項第五号 主要構造部

壁、柱、床、はり、屋根又は階段をいい、建築物の構造上重要でない 間仕切壁、間柱、附け柱、揚げ床、最下階の床、廻り舞台の床、小ばり、ひさし、局部的な小階段、屋外階段その他これらに類する建築物の部分を除くものとする。

 

 

主要構造部とは、整理するとたったの6つ

法文より、主要構造部は『6つ』あります。

主要構造部6つ

①壁

②柱

③床

④はり

⑤屋根

⑥階段

 

主要構造部ではない建築物の部分は?

法文より、以下の部分は主要構造部ではありません。

主要構造部には該当しない建築物の部分

建築物の構造上重要でない 間仕切壁、間柱、附け柱、揚げ床、最下階の床、廻り舞台の床、小ばり、ひさし、局部的な小階段屋外階段その他これらに類する建築物の部分を除くものとする。

たとえば、先程の主要構造物と説明した6つの項目と絡めて考えると、

2階建の建築物の場合、2階の床は主要構造部となりますが、1階の床は主要構造部になりません。

また、屋内階段は主要構造部になりますが、屋外階段や局部的な階段は主要構造部になりません。

 

もう少し具体的な話をすると、『耐火建築物』にする為には、主要構造部は耐火構造にしなければなりません。

階段部分は主要構造部なので、屋内階段は耐火構造にしなくてはなりません。

しかし、屋外階段は主要構造部では無いので、法文上は耐火構造にしなくても、okという事です。

 

『構造耐力上主要な部分』との違いは?

みなさん、建築基準法には『構造耐力上主要な部分(施行令第1条第三号)』というものがある事をご存知ですか?

これは、今回ご紹介している『主要構造部』とはまったく別物で、分けて考えなければならないものです。

具体的に、何で区別をしているの?
それは、『防火的』に重要として考えられているか、『構造的』に重要として考えられているかの違いです!

 

主要構造物(法第2条第1項第五号):防火的に重要な部分

構造耐力上主要な部分(施行令第1条第三号):構造的に重要な部分

 

このように、重要として考えられている目的が異なるのです。だから、それぞれ定めている部分が違うのも、納得できますよね。

 

建築基準法施行令第1条第三号 構造耐力上主要な部分

基礎、基礎ぐい、壁、柱、小屋組、土台、斜材(筋かい、方づえ、火打材その他れらに類するものをいう。)、床版、屋根版又は横架材(はり、けたその他これらに類するものをいう。)で、建築物の自重若しくは積載荷重、積雪、風圧、土圧若しくは水圧又は地震その他の震動若しくは衝撃を支えるものをいう。

 

 

まとめ

◆構造部とは、以下6点

①壁

②柱

③床

④はり

⑤屋根

⑥階段

◆主要構造部から除かれる部分は

建築物の構造上重要でない 間仕切壁、間柱、附け柱、揚げ床、最下階の床、廻り舞台の床、小ばり、ひさし、局部的な小階段屋外階段その他これらに類する建築物の部分を除くものとする。

◆主要構造部は、あくまで『防火的』に重要として考えられる建築物の部分

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そぞろ。
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