建築基準法

住宅の用途の4つの分類とは?【建築基準法上の扱いについて】

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住宅って建築基準法上の用途では何になるの?

分類があるとすればどうやって判断はどうすればいいの?

住宅の中でもどの用途が厳しい規制を受けるの?

こんなお悩みに、答えます!

 

まずは結論から…

住宅は、以下4つのいずれかに該当します

  • 一戸建て住宅
  • 長屋
  • 共同住宅
  • 寄宿舎

上記4つは『水回りの設置状況』や『共用部分の有無』などで判断することが出来ます。

上記4つの用途の中でも、『共同住宅』と『寄宿舎』特殊建築物に該当するため、厳しい規制を受けます。

住宅と言っても、建築基準法上では4つに分類され、これは形態などで確認出来ます!詳しく確認していきましょう!(sozooro

書いている人
そぞろ

指定確認検査機関にて、過去に5000件以上の物件の相談や審査業務を行っていた経験を生かし、ブログやSNSで建築法規に関する発信を行っている。
Instagram、X、LINE@などのSNSのフォロワーは延べ4万人以上。 詳しいプロフィールはこちらから
著書:用途と規模で逆引き! 住宅設計のための建築法規/学芸出版社

住宅の建築基準法上の用途とは?

住宅と言っても、様々な形態があります。それによって、建築基準法においては住宅と言っても、以下4つのいずれかに分かれます。

建築基準法上の住宅の用途の分類

  • 一戸建て住宅
  • 長屋
  • 共同住宅
  • 寄宿舎
用途が分類されるのは分かったけど、何か具体的に違いはあるの?
具体的に、用途によって建築基準法の規制の数が変わります。

一戸建て住宅が最も少なく、次に長屋、一番規制が多いのは共同住宅・寄宿舎です。

共同住宅と寄宿舎はかかる規制が多いんだね!どうして?
なぜなら、共同住宅と寄宿舎は特殊建築物に該当するからです!

特殊建築物は、建築基準法の規制が厳しい用途のことです。建築基準法だけでなく、地方公共団体が定める条例も厳しい傾向にあります。

同じ住宅用途ですが『一戸建て住宅・長屋』と『共同住宅・寄宿舎』を比較すると、圧倒的に後者の方が特殊建築物なので規制が多いです。だからこそ、用途についてはしっかりと確認をする必要があります。

住宅の用途の分類方法とは?

では、具体的に住宅の用途はどのようにして分類をするのでしょうか?そちらについては、以下の手順に沿って確認することが出来ます。

学芸出版社『用途と規模で逆引き!住宅設計のための逆引き建築法規p18』より引用

 

共用部の有無や、住宅要件の計画条件によって、判断をすることが出来ます!
なるほどね!ところで、住宅要件ってなに?

住宅要件とは…

水回り3点(トイレ、流し台、浴室)+就寝可能な部屋

原則として、上記の設備がないと住宅として認められないこともありますので、しっかり確認するようにしましょう。

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まとめ

✔️住宅は『共用部の有無』や『住宅要件の計画条件』によって以下4つのいずれかに分類される

  • 一戸建て住宅
  • 長屋
  • 共同住宅
  • 寄宿舎

✔️共同住宅と寄宿舎は特殊建築物に該当する為、建築基準法で厳しい規制を受ける為、要注意

住宅と言っても、様々な用途はあり、それぞれ適用を受ける規制が大きく異なりますので、注意しましょう!(sozooro
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そぞろ。
このサイトを作成している管理者。建築法規に関わる仕事をしています。難解な建築基準法をわかりやすく、面白く解説して、『実は簡単なんじゃないの?』と勘違いしてもらいたい。著書『用途と規模で逆引き!住宅設計のための建築法規』

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