集団規定ってなに?
単体規定と集団規定の違いは?
単体規定と集団規定を一覧にしてまとめて欲しい!
こんなお悩みに、答えます!
まずは結論から…
単体規定とは、構造計算や避難規定など、建築物自体の安全性を高めるためにが適合させなくてはならない規定
集団規定とは、建築物自体ではなく、都市全体の安全性を高めるための規定
単体規定と集団規定の大きな違いは
- 単体規定は、全国の建築物に適用される
- 集団規定は、都市計画区域及び準都市計画区域内に限り適用される
単体規定と集団規定を一覧にしてまとめ
記事中では、単体規定と集団規定は、建築基準法の大枠を理解する上で非常に重要です。詳しく解説していきましょう!(X:sozooro)
書いている人 |
指定確認検査機関にて、過去に5000件以上の物件の相談や審査業務を行っていた経験を生かし、ブログやSNSで建築法規に関する発信を行っている。 Instagram、X、LINE@などのSNSのフォロワーは延べ4万人以上。 詳しいプロフィールはこちらから 著書:用途と規模で逆引き! 住宅設計のための建築法規/学芸出版社 |
単体規定と集団規定とは?
単体規定と集団規定は、以下の通り
単体規定 | 建築物自体の安全性を高めるため規定 | 建築基準法19条〜法41条 |
集団規定 | 都市全体の安全性を高めるための規定 | 建築基準法41条の2〜法68条の8 |
だから、法文では結構わかりやすくなっているんですよね。
具体的な規制については、後ほど一覧にしてます
単体規定は構造耐力(法20条)や避難規定(法35条)などの建築物自体についての規制が定められています。
一方、集団規定は接道義務(法43条)や日影規制(法56条の2)など、都市全体についての規制が定められています。
このように、単体規定と集団規定は、安全性を担保する目的に違いがあるのです。
単体規定の集団規定の違いとは?
適用を受ける建築物です
単体規定と集団規定の明確な違いは、単体規定 | 全国の建築物に適用される |
集団規定 | 都市計画区域及び準都市計画区域内に限り適用される |
単体規定は、日本すべてに対して適用されますが、集団規定は都市計画区域及び準都市計画区域内に限り適用される。
集団規定は、あくまで都市の安全性のための規定です。だから、建築物が密集していない区域では、規制をする必要がないということです。
都心で設計をやっている方からすると、ちょっと信じられないですよね!!
単体規定と集団規定の一覧
単体規定と集団規定は、
建築基準法、建築基準法施行令どちらも、綺麗に分かれているので
法令集をぶった斬ってください
さて、お次は法令集でどれが単体規定で、どれが集団規定なのかご説明します。これは、法令集をぶった斬ることです。
それは、なぜか言うと、建築基準法は単体規定と集団規定、綺麗に分かれているから。
いかがですか?
おそらく、綺麗に分かれるっていうところを抑えれば、かなりわかりやすくなると思います。
まとめ
✔️単体規定と集団規定とは以下の通り
単体規定 | 建築物自体の安全性を高めるため規定 | 建築基準法19条〜法41条 | 全国の建築物に適用される |
集団規定 | 都市全体の安全性を高めるための規定 | 建築基準法41条の2〜法68条の8 | 都市計画区域及び準都市計画区域内に限り適用される |
✔️単体規定と集団規定の大きな違いは、規制が適用される建築物の違い
- 単体規定は、全国の建築物に対して適用される
- 集団規定は、都市計画区域及び準都市計画区域内に限り適用される
✔️単体規定と集団規定は、法文上はすっぱり分かれているので、わかりやすい